開拓日記
これまでの開拓をつづった日記です
開墾前
開拓前の土地は長年放置され荒れ果てた雑木林でした。
しかも、大木が無造作に伐採され、至る所に巨大な切り株がそのまま放置されていました。
土地を整地するには伐根が必要です。その見積もりは800万円…
そんな土地でしたので湖畔という立地にもかかわらず誰も見向きもしなかったのでしょう。
湖が見える土地にするにも大規模な造成が必要です。
1200坪の土地の造成にはゆうに1000万円はかかるとの事…
でも、どうしてもこの土地にご縁を感じた私は。
よし!
じゃあ全部自分でやるぞ!
と、決意…
まずは地鎮祭。
これから土地を開墾させていただく前に、この土地に所縁のある氏神様や自然の精霊たちに礼儀はちゃんとしておきましょう。
あとから分かったのですが、なんとここには縄文時代に縄文人が住んでいたそうです。
遺跡調査では縄文土器が多数出土し資料館に展示されているとの事!
なるほどね、そりゃこの土地に魅力を感じるわけだな。
そうと分かれば、
またこの土地をきれいに復活させるしかないね。
そして、これから私の手足となるmyユンボを購入し、開拓の日々が始まったのです。
まずは伐根…巨大な切り株との格闘
開拓を開始したのが秋。
雨の日も…雪の日も…
毎日コツコツと巨大な切り株を掘り起こし。
伐根しては地面をならし、また伐根。
そして数か月
ついに100を超える切り株をきれいに伐根完了!
これまで見えなかった湖も見えるようになりました。
1200坪の敷地をぐるっと囲う
藪に覆われた土地が綺麗サッパリしたのは気持ちがいいが、イコールどこからも丸見え👀という事に。
作業するにも落ち着かないので、まず最初にぐるっと塀を立てる事にしました。
ちなみに業者に見積もりを取ってみると… 数百万に(-“-)
何百メートルにもなるから当然ですね。
よし、自分でつくるぞ。
量が量なので製材所に直接注文。
ほとんど業者です。
実は、納品後にウッドショックが発生!
このあと、木材の流通が止まり手に入りにくくなりました。
そしてあっという間に値段が倍に。。
本当に運が良かったです。
業者の方には「マジで盗まれるからちゃんと隠しておくように」と注意されるほどに。
木が長期間腐らないように、まずはひたすら防腐剤塗りです。
何千枚塗ったかなぁ…
色んな人が入れ替わり手伝いに来てくれました。
基礎入れて。平行とって。
支柱を立てて。固定して。
木材は微妙に曲がってるので、定期的に水平とりながら微調整が重要です。
ひたすらビス打ちです。
全長100m以上の塀になりました!
とりあえず、これで人の目を気にせず開拓に専念出来ます。
何をするにもまずは水だ!
さて、これから本格的に開拓が始まります。
将来的には完全自給自足が出来る場所にするつもりです。
まずは命の水だ!
さすがにボーリングは業者にお任せ。
湖が目の前にあるのでそれほど深く掘らなくても水は出ますが、将来を見据え、より深い層から地下水を引きます。
よっしゃ~、水を確保!
これぞ正真正銘の天然水だ。
10年後を見据えた植栽開始
何度かに分けて植栽します。
まずは土地全体を囲う木の植栽
大型の木は人の力では持てません。
ユンボを使って植栽していきます。
同じ土地でも場所によって土質は違います。
木に合わせて土づくりをしながら植え込んでいきます。
こだわりの竹林づくり
園内でもっともこだわったのが竹のカーテンエリア。
東側約70m一面に竹を植えます。
竹は地下茎でどこまでも伸びていきます。
恐ろしいほどの生命力です。それがゆえに土地を浄化するパワープランツの代表格なのでしょう。
でも、安易に植えるといつの間にか敷地は竹林になり建物の基礎すら壊される羽目に!
地下2mまで鉄板を入れ、このエリア外には地下茎が伸びないようにします。
竹は「キンジョウギョクチク」
黄金色の竹に一節ごとに緑のラインが入ったとても綺麗な珍しい竹です。
遠方からトレーラーで100株取り寄せました。
植えるにも気合が入ります。
3年もすれば、ここは見事な竹のカーテンになるはずです。
それまではタケノコは取らずに育てていこう。
芝生づくり
園内メインの憩いの場所となる芝生エリアをつくりましょう。
将来施設が建つ場所を想定し、エリアを設計していきます。
長い事使われていない土地の為、ガッチガチで植栽出来る状態ではありません。
土を耕し、有機肥料を混ぜ込み、大量に入っている石を取り除き、
数か月かけてやっと芝生の種まきです。
芝生エリアには、ピースポートのシンボルツリーとなるカツラの木を二本植えます。
将来、大きな大木となり芝生に心地よい木陰をつくってくれます。
雪が積もる前に少しだけ芽が出始めました。
来年の春が楽しみです。
いよいよ池づくり
ぜったいに作りたかった池。
かなり大がかりな作業となりました。
まずは水脈を見つけます。
土の状態からだいたいの検討は付けていました。
掘り進めそれほど時間もかからずドンピシャリ!
綺麗な水が勢いよく流れる姿を見つけた瞬間は、感動でした。
でも一つだけでは心配です。
将来的にも年間を通して枯れる事がないように、何か所から水の道をつくり池に誘導します。
20mの暗渠パイプで水を集めます。
水を十分に確保したら、だいたいの池の形を整え、水を溜めてみます。
実際の池を見て、広さ、深さを調節し、仕上げには水が浸透しないように防水シートを張って行きます。
池底の砂利を敷き、魚の隠れ家になる石を配置。
最後は、池の水位が一定に循環するように排水を設置。
敷地の外まで流してやります。
広いから何をやるにも大がかり。。。
池周りに砂利を入れ、とりあえず池は完成。
これから池回りのエクステリアをいろいろ増やしていきたいと思います。
開拓をちょっと休憩してユンボの車庫をつくろう
毎日手足となりめちゃくちゃ働いてくれているユンボ。
なんか、雨風にさらされているのを見てるとかわいそうになってくる(*_*;
という事で、
ユンボの車庫をつくることに。
まあ、ここは簡単に。
単管とツーバイで組みましょう。
屋根もシンプルにトタンでいいでしょう。
ちょっと殺風景だなぁ。
あとで装飾してもうちょっとおしゃれに見えるようにします。
園内初のお休み処・あずまやを建てる
春になり、作業の合間にものんびりと休めるところが欲しくなりました。
星空など眺めながら一杯…なんてのも、そろそろやりたいですね。
あずまや、建てましょう。
基礎が一番大事。
水平もしっかりと合わせます。
基礎に柱を立てていきます。
この段階でも水平をしっかり調整しながら進めます。
ここの正確さが後々の作業に響きます。
このあずまやの正面はあえてオープンにし開放的に仕上げます。
風が吹いても雨が入らないように縁側も広めに儲けます。
真夏の炎天下…
うちの犬たちもバテ気味です。
日陰を求めてあずまやで休憩中。
ちょっとここでひらめいた。
池にあずまや…そうしたら赤い橋?!なんとなく。
遊びでつくってみようかな。
でも、どうせ作るなら何か遊び心を入れたい。
それで思いついたのが、千葉県香取市にある日本遺産「ジャージャー橋」。
(観光サイトはこちら)
こっちも橋から水が流れるようにしようではないか!
そして、
こんな感じに完成しました。
正面のかべ天井は透明にして南の空を前面に見えるようにしました。
お月見も星観察も最高!
ここで飲むお酒も最高に、進みます(^^ゞ
ご利用する方は、あずまやから見える景色をごゆっくりと堪能して下さい。
日中の晴れた日も、雨の日も、夜空も、それぞれに味わいがあって最高です。
侘びさびの境地・枯山水
もうここまで来れば、ほんと、遊びですね。
池、あずまや、橋、ときたら枯山水。
もう何の脈略もない、ただの思い付きです!
やり出して分かったこと。
想像をはるかに超える砂利が必要だった…
枯山水用の砂利って、けっこう高い。そして、地元のホームセンターでは売ってない。
出費もなかなかでしたが、やっぱり作って良かったです。
まだ作業は途中ですが、記録はとりあえずここで終了。
ここから季節が来たらコケ島をつくり、風情を出していきます。
芝生の前にちょっとした丘を
芝生の前は緩やかな眼下に湖が広がっています。
綺麗な景色ではありますが、園内の場所で見える景色を少し変化させたいと思います。
そこで、芝生の前には緩くかけ上がって行く丘を作ります。
変化のあるおもしろい景観になると思います。
土留めには、この土地から出た自然の石を使います。
人の手では持てませんので、一つずつ、ユンボで吊りながら配置していきます。
丘の上段は、お花いっぱいの丘にしたいですね。
芝生の向こうにはお花畑、そしてその奥には湖。いいね。
下段には、宿根草を中心に植えたいと思います。
前面チューリップとかもかわいいだろうなぁ。
アプローチはセメントから作ります
経費節約の為、アプローチは既製品のタイルを使わずにセメントから自分で作る事にしました。
これはどこまでも地道な作業です。
セメント練って、型に流し、固めて、塗装。
そして目地にはセメントを少し混ぜた砂を入れ、
廻りには防草シートを敷き砂利を敷き詰める。
お手伝いメンバー、みんな腰ガタガタになりました。
丘の回廊、完成。
両サイドあじさいをいっぱいに咲かせる予定のあじさいロードも完成。
露天風呂は必須です
ごめんなさい、露天風呂はプライベート使用になりますがご紹介だけさせてもらいます。
位置を決めたら排水の確保です。
ブロックで形をつくりセメントで固めていきます。
水が漏れないように防水シートで全面を覆い、
その後に断熱材で浴槽全体を囲います。これが保温には一番大事です。
その上からセメントで固め、さらにその上に仕上げ用のタイルを張って行きます。
タイルを張り終えたら、ボイラー用の穴を開け設置します。
冬はお湯がすぐに冷めてしまいますので追い炊き機能は必須です。
まあまあイメージ通りの露天風呂が完成しました。
自給自足をめざし畑づくり
本当の贅沢は自給自足の生活にあり!
自然と共生して生きる極みです。
畑は命を育む一番大事な場所ですので、最良の土に全部入れ替えました!
こんなロケーションで畑が出来るなんて、もう考えるだけでワクワクします。
湖から吹く心地よい風の音、
小鳥のさえずり、
虫の声、
そんな中で自給自足の生活なんて、こんな幸せありません。
最後にひと言
これまでの開拓の大きな作業だけをご紹介してまいりました。
日々進行中の開拓ではありますが、
これから10年20年をかけ、終わりのない進化し続ける理想の場所に近づけていきたいと思います。
疲れた心を癒し、希望ある明日へと生きる活力を与えられるような場所になればと思っております。
皆様の穏やかな生活、そして幸せを心より祈っております。
オーナーより